運動率も悪いそうです。
精子をふやすため、自分で
できることはありますか?
<今回のお悩み)
結婚当初から赤ちゃんが欲しいと思っていましたが、5年たっても授かりません。それで不妊
治療クリニックを受診し、夫婦で検査を受けてみました。結果、私は特に問題なし。でも夫の
子の数が少なく、運動率もあまりよくないことが判明。「自然妊娠はむずかしいだろう」と言
われましたが、夫は院での治療にあまり乗り気ではありません。漢方薬でなんとかできない
ものでしょうか?
甘いものは控え、パソコンや や携帯にふれる時間を減らし、自然の中でリフレッシュしよう
甘いもののとりすぎは睾丸への血流不足を招く。漢方では、男性不妊は食生活の乱れ、運動不足、睡眠不足、仕事のストレス、パソコンの長時間使用など、生活習慣に原因があると考えます。ですからその人に合った漢方薬を処方すると同時に、生活習慣の見直しもアドバイスします。
まず気をつけてほしいのが、甘いもののとりすぎです。チョコレート、清涼飲料水など、砂糖を使った食品をとると急激に血糖値が上がります。すると体内の糖代謝のバランスがくずれ、その結果、血流が悪くなり、ホルモンのバランスがくずれてしまうのです。本丸への血流不足や血液の滞りは、精子の活発さを失わせ、男性不妊を招きます。また長時間のバソコン作業やスマホ、
携帯電話、ゲーム機などの使用は電磁波による影響が心配ですし、目の疲れや肩こりも引き起こします。室内にこもりがちになるので、運動不足にもつながるでパソコン作業は脳を疲れさせる
漢方では人の体も自然の一部。 と考えます。パソコンや携帯電話、ゲーム機などの電子機器は、自然界にはもちろん存在しないものです。人間がこのような道具を得て、長時間、こまかな電子文字を見続けるということは、ここ最近までありえない行為でした。モニター画面に映る文字や画像を見続けると目が疲れるだけでなく、目から得た情報を処理している脳にも疲労が蓄積します。そうした心身の疲れがストレスとなり、男性不妊の原因になっているのかもしれない……と思います。とはいえ、現代社会で生活するうえで、こうした便利な機器と縁を切るのはむずかしいもの。仕事ならやむをえませんが、プライベートでは使用をなるべく控えましょう。そして休日はできるだけご夫婦で散歩やハイキングに出かけるなど、自然の中で、自然のエネルギーを感じてリいます。
毒素を出して、精力アップ。生活習慣も見直して、半年で検査値が改善。約1年後に自然妊娠た!
こんな処方で妊娠しました!
今回のご相談者は5才の男性、身長179㎝、体重82㎏と肥満ぎみの S さんです。病院で精子の検査を受けたところ、精液量1・0㎜、精子数1180万/、精子運動率3%という結果。職業は IT 関係で、パソコンを一日じゅう使っています。肩こり、腰痛、残尿感、皮膚湿疹の症状があり、菓子パン、チョコレートなどの甘いものが好き。定期健診では脂肪肝、高脂血症、血糖値などの注意を受けたそうで、最近、精力も減退ぎみになっていました。Sさんには、毒素を排泄する大柴胡湯と生殖器に力をつける牛車腎気丸を調合しました。そしてプライベートでのパソコンの使用を控え、休日には運動を心がけるようにアドバイスしました。漢方薬を服用1カ月で「大便がよく出て、体が軽くなってきた」、さらに1カ月後「皮膚の湿疹が消え、精力がついてきた」と言います。そして約半年後の検査では精液量3.5㎜、精子数7000万/眠、精子運動率8%まで改善し、お医者さんに驚かれたとのことでした。またうれしいことに4Kg も減量しました。それからは順調に体調、精力も回復していき、服用してから約1年がたったころ、無事に自然妊娠されました。
無農薬にとことんこだわったむつごろう薬草畑 Report!
質の高い薬草を求め、雑草の力も活かす自然栽培”に挑戦むつごろう薬草畑では当帰、薬の無農薬栽培をしています。さらに最近は、牛糞などの有機肥料も入れずに、自然に薬草を育てる「薬草自然栽培」を心がけています。自然栽培とは、文字どおり自然の中で育てるということ。雑草もきれいに抜かず、薬草の成長に邪魔にならない程度にわざと残します。特に根粒菌というバクテリアが根っこにつくマメ科の雑草は畑にとって大事。根についたこの菌が空気中の窒素を土にとり込んで土を肥やし、さらに菌やカビの死骸も土を肥やす作用があるのです。強烈な日ざしを妨げる、畑の乾燥を防ぐ、さらに枯れたあとは枯れ草が土に重なりフカフカのじゅうたんのようになって薬草が根っこを伸ばしやすくなる、など雑草にもメリットがいっぱい。「たかが雑草」と侮れません。