お正月にのむ「おとそ」です。おとそは、お酒じゃないの?と言われますが、実は漢方薬なのです。
お酒も漢方薬の一種で白酒(はくしゅ)といい、体を良く温めます。そのお酒に7種類の漢方薬を入れたもので「屠蘇(とそ)」と書きます。成分はお酒に、山椒(さんしょう)、防風(ぼうふう)、ミカンの皮、ニッキ、オケラの葉、桔梗(ききょう)、あずきが入っています。これを元旦に飲むと、昨年の邪気を払い、一年の福寿を招くといわれます。また、服用方法は、一家そろって飲むときは年少のものから始めて年長のものにまわすといわれています。山椒はお腹を温め魚中の毒を消す働きがあり防風は体内の毒を消し、ミカンの皮とニッキは、気をめぐらせ気分をすっきりさせます。あずきも毒消しに、オケラの葉は、利尿に働き、桔梗はのど風邪によく、良いスタートがきれるようにとつくられました。 屠蘇散は、お正月だけでなく一年中お飲みいただける漢方薬です。味は美味しくないですが健康のため飲んでみるのも良いと思います