薬学部 漢方講義の感想を頂いて。

薬学部 漢方講義の感想を頂いて。

コロナ禍での大学の学生さんは大変苦労されています。今までだれも味わったことのない経験をされている学生。今年の三年生は当にその渦中にいました。皆さん学校の授業に飢えていました。これほど目が輝いている学生を見たのは20年間の中で初めてでした。本当によく勉強しています。この学生のなかで漢方医学の道に進んでいただける方が少しでのいたら嬉しいことです。

●鈴⽊先⽣の講義は、難しい単語をあまり使わず、様々な例え話を交えて話していて、とても分かりやすかったです。どんなに強い薬を使っても良くならなかった症状が、漢⽅を使うことによって治った話を聞いて、その⼈と薬の相性を考えることがとても⼤切なことなんだと思いました。また、私は今まで漢⽅を飲んだことがなかったので、どんな味がするのか気になりました。今度飲んでみたいと思います。今回の講義を聞いて、漢⽅についてもっと勉強してみたくなりました。また、鈴⽊先⽣が実際に薬局で体験したことについての話を聞いて、私もそんなふうに⼈に感謝されるような薬剤師になりたいと思いました。

●初めに、漢⽅を専⾨に扱う薬剤師がどういう事を⾏いどのような薬を処⽅しているかを知ることが出来てとても貴重な時間になった。話を聞いていて、治らなかった癌が治るなど半信半疑な部分を持ちつつでしたが、先⽣の考え⽅や思いからかっこいいという思いと漢⽅の深さを感じることが出来ました。3年の秋から漢⽅について学んでいく予定ですがとても楽しみであると共に、なぜ治らなかった癌が治ったのか、どう漢⽅が体内で起こっているのか、漢⽅の毒を出すという部分と具体的な薬理作⽤の両⽅への興味が深まりました。これからも様々な⻄洋の薬が出てきますが、漢⽅との組み合わせによる現代に合ったより有⽤的な使い⽅ができる薬剤師になれるようになりたいと思った。

●今回の講義において、⾃分は「⼆⾜のわらじの真武湯」についての話が⾯⽩いと思った。⾼⾎圧症と低⾎圧症は相反しているものだと思っていたため、その両⽅に使われるとは驚きだった。含まれているものは全く同じでも、それぞれの症状に合うようにその中でペアを作って働くのはとても⾯⽩いし、衝撃を受けた。
また、鈴⽊先⽣が最後に述べていた「⼤切なのは患者の気持ちに寄り添うことである」という⾔葉がとても⾃分の中で響いた。病気を完全に治すことはできなくても、何年も患者に寄り添って共に治療していくことが⼤切なのだと思った。漢⽅について⽣半可な知識しかなかったのだが、今回の講義を通して知識が深まったのでとても良い機会になった。

●漢⽅とはどんなものかについて⾃分⾃⾝が⼤きく忘れていたので今回の講義を通じて漢⽅とはどのような学問であるかを再度学ぶことができました。また,鈴⽊先⽣の講義を通して漢⽅というものの⾯⽩さや魅⼒というものに気がつくことができたのはすごく良かったと思います。今後、漢⽅や⽣薬に関する講義などが増えていくと思うので、その際には興味を持った上で臨んでいきたいと思います。また、実際に薬局で働いている時の豊富な経験談から来るお話も、⾃分はまだ学⽣の⾝であるのでなかなかイメージがつきにくかったのですごく参考になりましたし、そこからくる仕事に対する考え⽅なども⼀つの道標としてすごく参考になりました。

●本日はお忙しい中ありがとうございました。
私たちは、1 年生の春学期に生薬学を勉強しましたが、オンライン授業であったため、通常の対面授業に比べて
定着度が低く、薬草園にも行かなかったのでわからないことが多い年だと思います。そんな中行われる生薬実習
はとても不安でした。しかし今日、先生のお話を聞き、生薬(漢方)についての理解を深めることが出来ました。実
際に私も心療内科や婦人科、皮膚科などで漢方を処方して頂いたことがあるので、「あの時の漢方はそういう意
味だったのか」と納得しました。また、患者さんの心に寄り添うことができる先生はとても素敵だと思います。そん
な先生に患者さんとして診て貰える方は羨ましいです。私も今日生徒として先生のお話を聞けたことがとても嬉し
いです。病気のメカニズム知り、体の生体防御反応を知ることと、考える、記憶する、感じる、想像することを覚え
て、漢方以外のことに応用していこうと思います。そして、失敗しても良いという言葉を常に頭にいれておこうと思
いました。長文失礼しました。貴重なお話をして下さりありがとうございました。私も漢方についてたくさんお勉強
して極めたいです。

●鈴木先生が実体験を踏まえて熱心に話されていており、夢中になって話を聞けた。現在薬理学などで勉強してい
る西洋よりの医学、薬学とは、まったく別の視点から患者を見ているのだと驚かされた。漢方では、患者の体質、
その薬の相性などを重視して、治療を進めていくのだと知った。それこそが始めに話されていた、「証を把握す
る」ということなのだと最後には理解できた。また一年の春学期に少しだけ生薬に触れたが、その当時の知識で
は、漠然とした学問だなとしか思わなかった。しかしながら、薬理学や人体生理学を学んだ後で漢方の話を聞く
と、実に斬新な(漢方の方が時代的には古いのだろうが)観点から診療しているなと感じた。患者を、陰や陽、実
や虚、病を表や裏と言った視点で判断していたが、病態を「何処がどのように悪い」と局所的に「点」で捉えるので
はなく、患者全体を見て診断してるのだなと感じた。加えて、漢方の診断方法だけでなく、その処方にも驚いた。
漢方では、ある漢方薬を患者に投与すると、血圧を下げたり、また逆に上げたりすることができると言うから驚い
た。
3 年になって、ある程度薬学を学んだからこそ惹かれる内容の講義であった。3 年の秋では改めて漢方を学ぶの
で、その時は今日聞いたことを思い出して、楽しみながら学ぼうと思う。

●今回鈴木先生の講義を聞いて、患者さんに寄り添うことが医療にとって、とても大事なことであると改めて感じ
た。鈴木先生の患者さんのために最善を尽くし、最後まで寄り添う姿はとても素敵で将来自分もそのような薬剤
師になりたいと思った。また、私も婦人科疾患にかかっていて、中々改善しないため漢方を飲んでみたいなと感じ
た。身近に感じる疾患だからこそ、もっと学びたいという意欲が湧いた。漢方についてまだまだ知識が身に付いて
ないため、自分のためにもこの実習を通して、より漢方の知識を身につけたいと思った。そして、漢方は一つの薬
用植物の中に相反する二つの働きを持っていることもとても興味深く感じた。漢方について興味を持ったと同時
に、薬剤師としてこうなりたいという理想像が描け、とても有意義な時間になった